ワクチン接種行動は、多くの場合において接種することによる不利益より利益が上回ると被接種者(保護者を含む)が判断した場合に正の接種行動につながるが、それらの利益と不利益を考慮した最終的な判断は個々に任せられている。ワクチン接種にあたっては、被接者・保護者にHPVワクチンの有効性・安全性に関する十分な情報提供・コミュニケーションをはかった上で実施する必要があり、被接種者とその保護者の不安にも行政および接種に関係する医療従事者は、ワクチンの安全性・有効性や副反応に関する情報提供など十分に対応することが求められており、HPVワクチン接種行動に関与する情報源とそれを補う教育・情報素材等を開発する。